黒 澤公人の Web2.0時代の図書館システム

「一次情報ダイレクトアクセス」時代、「検索即閲覧」時代のドキュメンテーションシステムのあり方を考える。

Web2.0 時代の図書館システム というタイトルで、情報の科学と技術 200611月号に掲載 しましたので、
このコーナーでいろいろ書きかけになっていた項目については、そちらをご覧ください。

蔵書全文検索図書館システムの登場 間近
目録図書館システムの終焉 
Googl;e
Microsoft などが、猛スピードで、図書のスキャニング、全文データと 検索用データを作成している。
それらは、Google Book SearcMicrosoft Live Book Search に使われるだけではなく、その図書を提供した
ミシガン、スタンフォード、ハーバードに、フィードバックされ、それらのデータに基づいた図書館システムの構築が
開始されているはずである。技術的には、GoogleMicrosoftが、精力的にシステム開発を進めているので、
その技術の転用した形になるだろう。OCR化や、ワードの 位置情報、表示技術など、 最新技術を駆使したものに
なるだろう。
現在、GoogleMicrosoftの 前に立ちはだかっている著作権問題も、図書館システムで、図書を検索するための
内部エンジン、内部データベースに活用することは、大きな障害とはならないだろう。
むしろ、無限の可能性を開くことになる。

もう、開発され、実用されているかもしれない。
しばらく、待つだけで、GoogleMicorsoftが 全蔵書のデータを、作成してくれるのであるから。



Web2.0 時代の学校図書館システ ムを考える(案)
    学校図書館の図書は消耗品として考える。
     保存年限も10年未満程度(5,6年で廃棄)し、常に新鮮なものをキープする。
     図書館システムのイメージとしては、学校図書館向けサイトのAmazon版のようなシステム
     想定し、全国の図書館が、そのシステムを利用する。
     図書館側には、パソコン、プリンター、バーコード程度の機器でスタートする。
     図書館システムとしての個別基本機能は、貸出、返却、蔵書管理程度があるが、あとは、
     図書を楽しむサイトして、感想や著者のメッセージ、先生方の推薦などを入れる。

     学校教育の場に図書館、読書という時間割、先生もいないので、あまり、活発に利用されることが
     ないと考えられるので、図書館システムを運営するサイトが、情報を提供する。

(注目のサイト)

日 外e-ブックガイド

【書籍表紙画像・内容データベー ス 日外e-ブックガイドとは】
書籍の検索をする際、表紙画像と同時 に、目次や書籍紹介の文章等を閲覧出 来るシステムです。
「表 紙は覚えているが、題名が分からな い…」
「題 名は分かるが、どのような中身かが知り たい…」等、
お客 様の様々なニーズにお応えすることがで きます。

 まず、提供価格があまり 高くない。

 書店の書架は配置図、在 庫管理ができる。

 それなら、図書館の貸出 機能(小中学校、高校 程度まで)、発注管理などを行えば、

 りっぱな図書館システム が可能。

 検索画面は、図書館で所 蔵しているもののみ

          現在 出版されている図書 (全体)

          の、 両方を検索する。

 ---------------------------------------------------------------------

   具体的なイメージを考えてみると

  (1) 図書館システム運用年間予算は、図書購入費 の10分の1以下にすべき。
    年間図書購入予算が100万円なら10万程度とす る

  (2) 図書館システムは、書店が提供する図書館シ ステムを運用し、書誌デー タ等は、書店のものをつかう。
    図書購入は、システムが運営する書店から購入する。
    書店は、図書購入の優先権を確保すると同時に、図書の売り上げ代金の一部を持って使用料に当てる。
    (1)は、このことによって、相殺される。

  (3) システム開発(案)
    書店(子供本などを専門に扱うサイト)
     その検索機能、ホームページなどを利用しながら、
     各図書館毎の貸出、返却機能をつけたシステムを構築する。
     このシステム利用するにあたり、バーコード、利用者IDカードキットを購入する。実費 
     現在の蔵書数+10年分の増加分

  (4)運用準備
     現在、蔵書しているすべての図書にバーコードラベルを貼り付ける。
     利用者にカードを配布して、名前を記入する。

  (5) 運用出開始
     貸出管理に図書の書誌データいるかどうかは、検討する余地があるが、
     図書管理番号バーコードと、ISBNバーコードを読めば、書誌登録は完了する。
     だめなものは、子どもたちが入力する。

  (6)  図書室を1つの事業体として、子どもたち に図書館に関するルール、 返却期限の遅れ、紛失、破損、利用PR
     を考えされる。
     購入希望を子どもたちに選ばせる。
     たとえば、ビジネス研修モデルの場として、図書館の貸出の増加目標をきめ、どのようにしたら、目標実現
     できるか、考える。
     その目標実現度によって、図書の購入予算を変動させる。
     廃棄なども管理する。


  (7)  その他の運用ルール
   
     学校での子供の表彰には、図書室にある図書を選ばせる。
     (図書館の本をそのまま差し上げるのは難しいから、指名された図書を別途購入して差し上げる。)

     授業や教科書に取り上げられた図書は、最低でも、1ク ラス分程度の複本を 入れる。
     (子どもたちが興味をもったら、すぐに、原本に辿れることが大切。)
     校長先生などが、図書を紹介する場合は、その本を最低でも、1ク ラス分は 入れておく。
     興味を持った子がいたら、できるだけ利用させることが大切。
     図書室に1冊しかない本や所蔵していない図書 を、校長先生は、話の中で引 用してならない。
     話をする場合には、事前に購入して入れておき、興味の持った生徒がいつでも見れるようにする。
     また、図書館がタイアップして、校長先生の話に出てきた図書して、PRする。(掲示板などに紹介をす る。)

     古い図書は廃棄する。
     学校などでは、教科書、授業、校長先生のお話など、情報が一斉に伝播するため、図書室のあり方もその体 制にし
     需要の集中に十分耐えられるシステム構築すること。

 (8)  貸出規則は、子どもたちの実情に合わせて決定 する。
     そのための十分な図書量(複本を含めて)確保する。

このような発想による学校図書館システムも次々と実用化されているようですね。

  1.一次情報ダイレクトアクセスのためのドキュメンテーショ ンシステム

       検索即閲覧システム

 

 

 

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    2.小学生のための電子図書館モデル 

       ひらがなの多用は禁止

       小学生には、背伸びをさせる

       難しさが、ゲーム感覚、挑戦感覚、達成感覚

       複雑にせよ。(その意味ではドンキホーテ感覚)

       先生が迷子になる。それが、子供に挑戦する意欲を 与える

       英語を多用せよ

 

    3.中学生のための電子図書館モデル

       複雑にせよ。

       彼らの自由にさせる

       コンテンツを彼らがつくる

       (プライバシイ保護も兼ねて、最長1年でデータ削 除(完全抹消))

       先生も操作不能で十分

       英語を多用でせよ

       海外の電子図書館とリンクせよ。

       言語変換機能を多用せよ

             YouTube  ,Google Doc, スケジュール 何 でも活用せよ      

       Google Earth,Map  仮想書店、仮想商店 なんでも利用

 

     4.高校生のための電子図書館モデル

       大学受験サイト

       英語検定サイト

       NHK実験映像サイト

       放送大学

       海外の大学のサイト

       海外の高校のサイト

       スポーツのための映像データベース (地区大会、 全国大会の映像など)

       技術のための映像データベース(地区大会、全国大 会、世界大会の映像など)