黒 澤公人の 図書館システムの機能 システムの導入

「一次情報ダイレクトアクセス」時代、「検索即閲覧」時代のドキュメンテーションシステムのあり方を考える。

黒澤公人の図書館システムの機能  システムの導入



コンピュータは、日進月歩であり、一度導入したシステムを、何十年も使うわけにはいかない。
いったい、どのくらい一つのシステムを使うことができれ ば、良しとすべきなのがろうか。
これは、非常に難しい問題となった。始めて、コンピュータ化する場合には、ある程度、時間をかけて、システム検討をする時間は許され るが、一度、システム 化を行うと、2代目、3代目と代を重ねていくたびに、システム切り替えのための停止期間はますます短くなる。

現在、多くの図書館で、コンピュータが進み、始めて、コンピュータ化するという図書館も、本当に少なくなった。もう既に、何度目かの システム導入というこ とになる。

そして、図書館があるかぎり、これからも、何度も、何度も繰り返されることで、これで、もう、しなくてもよいということには、ならな いのではないか。

一番いい方法は、一つのシステムを、継続的にヴァージョンアップしながら、環境に即応してシステム更新しつけることが一番理想だが、 そのようなシステムに 出会えるかは、難しい。
図書館システムは、さほど大きなシェアがあるわけでない。そして、既に、ほぼ、導入が完了している現在では、大きなシェアを確保する にはそれなりの優位が 取ることは難しい。

5年後も、10年後も、時代に対応したサポートをしてくれるシステムを探すことが出来るかである.
システムの更新ごとに、データコンバートとその後始末に、数年を要するようなことがあれば、システム導入とは、何かを改めて考えてみ る必要がある。

システムが代を重ねることによって、継続的な情報(活動記録)や、データ項目やオリジナルデータ入力項目が失われてしまうことがあれ ば、残念なことであ る。