黒 澤公人の Project L LC/MARC の多言語戦略

「一次情報ダイレクトアクセス」時代、「検索即閲覧」時代のドキュメンテーションシステムのあり方を考える。

黒澤公人のProject L  LCの多言語化戦略 US-MARC の真髄

 US-MARC下の日本語目録  日本目録規則の存在意義はなにか。

 日本における多言語化対応システムはどうすべきなのか。
 NII 方式が最善なのか。それ以外の道はないのか?


現在、日本語の多くの図書が海外に存在する。LCにも大量の日本語の図書が存在に目録が取られている。基本的には、世界中のあらゆる 図書が、集められてい るので、あらゆる国の目録規則が適用されているはずである。
しかし、英語文化圏のシステムに適応したデータ構造をもっているので、日本の目録規則や、Japan/Marc のタグがそのまま、使われたりはしない。

すべては、LC-MARC下に適応して、構成が定められえている。

日本において多言語化システムを提案したのは、国立情報学研究所(旧:学術情報センター)であった。国会図書館は日本語専用処理シス テムと特化し、 JAPAN/MARCも多言語化の動きがない。
その意味で、日本で多言語化システムを考えると、2つの方法がある。
国立情報学研究所のやり方をおこなうか、US-MARC化の選択しかない。

いままで、日本の図書館システムは、和書システムと洋書システムという2つのシステムを1つのように扱うことで、図書館システム化を してきた。しかし、様 々な言語を扱うシステムへの進化がその先にはない。 どうも、こう書いてくると 昔のパソコン戦争 PC98とDOS/V 戦争を思い出すが、結局にところ日本語特化だけでは、なかなか済まされないのが現実だろう。

日本の目録の歴史において、和書目録が独自の発展を遂げたのは、国立国会図書館の業務について進言した、ダウンズ報告による。その中 で、ここまで整備され てきている目録があること、そして、日本の民主化のために、アメリカ方式を安易に真似ないほうが、よい という判断があった。
そして、ここまでの発展があった。
しかし、20世紀半ばの戦争から50年の月日が経過し、世界がネットワークで結ばれる時代になった。

和書、洋書システムから、多言語化システムへのステップを、私達は、どのように果たしていくのか考えなければ、ならない時期にきてい る。