黒 澤公人の Project L MARC

「一次情報ダイレクトアクセス」時代、「検索即閲覧」時代のドキュメンテーションシステムのあり方を考える。

黒澤公人のProject L  MARC 図書データを格納する技術


アメリカ議会図書館が図書データを格納する方法として、開発した技術。MARC は、Machine-Readable Catalog. の略称をとって、つけられた名称である。

最初に、図書館のコンピュータ化に取り組んだ1960年代の最先端コンピュータは、IBM 360 という、当時画期的なシステムであった。コンピュータが、計算する機械から、IBM の名の通り、ビジネスや事務処理に使おうことを試みた、本当に最初のころなのである。

当時のコンピュータで、固定されて項目、フィールドの長さに、きちんとデータを入れて管理するのなら、いざ知らず、項目の数も数千項 目に分類され、書名を はじめ、あらゆるものの長さが不定という、とんでもないデータ形式の処理に挑んだのである。
このことは、目録カードが、真っ白なカードであることも同じ理由による。項目の書く順序は決めてあるが、長い項目は、長いように、短 い項目は短いように書 けるようになっている。一枚で足りなければ、2枚、3枚と増やして、どんなデータにも対応可能なのである。