黒 澤公人の 21世紀の図書館学 図書館情報技術論(黒澤案) 

「一次情報ダイレクトアクセス」時代、「検索即閲覧」時代のドキュメンテーションシステムのあり方を考える。

図書館情報技術論のための基礎講座(案)

    コンピュータの発展(1960-2012) ムーアの法則 (1965-2012)
     現在のコンピュータ能力
     なぜ、これほどの情報を管理することが可能になったのか?
     現在の大型コンピュータとはいったいなにか?
              Google データセンター
     
     情報収集能力とは
       ロボット技術 (インターネット上のデータを隈なく収集)
       紙の情報から取り込む技術 (1時間3000ページの読み込み)
          スキャナー、スキャンロボット、OCR化
       有料の情報と無料の情報
       コラム  なぜ、日本には検索エンジンがないのか
             かつて、優れた技術で、多くのシステムが登場したのに
             今は、見る影もないほど、無残な状態になってしまったのはなぜか


    検索技術
      漢字の異体字問題
         日本国内の問題(新旧異体字検索)
         漢字文化圏の問題(NII 漢字統合検索)        
      漢字と仮名の使い分け(当用漢字の問題) 
     
      あいまい検索 
         日本語の問題 カタカナ語、日本目録規則、、新旧仮名遣い
         海外の問題 ロシア語の翻字問題 Dostoyevsky(ドエトフスキー) など
      
     ブール演算
        1000万件ヒット時代の検索技術
         情報に重みがある。
         (いままでの図書館システムや情報検索システムでは、情報には重みがなく
          すべて、平等に検索され、書名順に並べられた。)
         (しかし、有効な情報には、重みをつけて、優先的に検索できるようになってきた。)
          ランキング、インパクトファクター
          情報の重みづけ は、どのように扱うのか?
             限定された利用者向け 重みづけ(政府機関、研究機関、学術論文)
   
         ファセット検索
         連想検索 (NII)
         ディスカバリー検索 

     代表的な図書館システム  
      1960、70年代  南山大学、京都産業大学、大阪大学 OCLC,INNOPAC,
                                   国会図書館、筑波大学
                世界各地に書誌ユーティリティーの誕生
      1980年代        DOBIS,CALIS,UTLAS, 金沢工業大学、パソコンによるシステムの登場
      1990年代        メインフレームの終焉
                NACSIS型システム登場 JP/LCシステムの終焉
                クライアントサーバーシステムの登場
                CJKプロジェクト
      2000年代    Web型システムの登場 MARC21 多言語化の登場
                Web2.0の登場
                リンクリゾルバ
                電子ジャーナル、電子ブック
      2010年代    クラウド型システムの登場
                ディスカバリーサービスの登場
       
    データ構造
     LC/MARC,JP/MARC,MARC21,NACSIS-CATP
           ダブリンコア
  
        書誌ユーティリティ
      OCLC,UTLAS.RLG,NII
      (最後に残ったもの)

      参考書誌管理
         RefWorks,Zotero,mendeley,EndNote

       通信技術
      Internet
      Z39.50 (現在、どのような形で生き残っているのか)
      NACSISのデータ取り込み技術
      API

    本を作成する技術
      活版からプリンターへ
      オンデマンド出版
      1冊づつ作成することも可能時代に(エスプレッソマシン)

   電子出版、電子図書館
      書籍端末、タブレット、スマートホン
      再販制度適用外の電子書籍の販売戦略
      
   図書の保存技術
     スローファイヤー、酸性紙問題
     図書の寿命とデジタル化(マイクロ化)
     複製と著作権問題
     高密度保管技術、自動化書庫技術