シリーズ 21世紀の図書館学
黒沢公人の図書館力学
2002年12月9日
(0) 図書館力学
エントロピーの働く世界にあって、形を保つ、成長するためには、
なんらかのエネルギー 力学が必要だ.
資本主義経済社会にあって、図書を自由に利用できると保障するためには、
資本主義経済社会に対する 特例事項の設定が必要だ.その例外的制度の中に
図書館は存在している。
世界にランダムに出現するたくさんの情報源を、世界中からあつめるためには、強力な意思と、経済力が必要だ。
日本語、多言語をコンピュータの中に押し込めるには、暴力的乱暴さで行われている。
無秩序のような日本語に秩序を与え,静まらせる力。
何十万人の人によって、何十万冊の図書が、書架から取り出され、図書館から貸し出されて、書架にもどすためには
大きな力が必要だ。
何十万冊、何百万冊の図書に、あるべき位置を覚えさせるには、技術力と、強烈な意思力が必要だ.
図書館業務をサポートする膨大な数のコンピュータ、電子機器。トラブルを起こしながら、運用を続ける。
毎日、毎時発生する、トラブルを回避しながら、業務をスムーズに行わせる力。
日常発生するトラブル、課題に対応し、スムーズに業務を遂行する力。
図書館を構成する意思力と力学
エントロピーに逆らう力
世界中から資料を集める力
図書を所定の位置に留める力(分類、配架)
分類表を使いこなく、新しい概念を独自に定義する。
分類表のとの図書館で毎日進化し、成長、拡張している。
図書を見つけ出す力(検索、目録)
図書を貸し出す、利用させる力(授業、学習、研究、読書)
図書を戻す力(配架)
100万冊、50万冊の図書に秩序を与える力、コントロールする力