黒 澤公人の 面白図書館学 コンピュータにはできないことだらけ

「一次情報ダイレクトアクセス」時代、「検索即閲覧」時代のドキュメンテーションシステムのあり方を考える。

シリーズ 黒澤公人の面白図書館学 コンピュータには出来ないこと

コンピュータには出来ないことだらけ。
Win95,Win98,Win2000,me,XP とこの数年で、OSが変化することを考えただけで、コンピュータが如何に発展途上の産物かわかる.新しくコンピュータに触れる若者 は、いざ知らず、現在社 会に生きる人たちは、一生の内に、何十台という種類のコンピュータと付き合わなければならない現実をご存知だろうか。
すこし、初期のコンピュータから付き合いのある人は、既に、ここ20年ぐらいで、10台ぐらいのコンピュータと付き合いがある人も、 すでにたくさんいる。 私も、その一人だといってもよい。もちろん、購入した、コンピュータは、5台程度だが、職場での付き合いで操作したことにあるコン ピュータの種類(機種) では、30台ぐらいになるような気がする。これは、本当の誇張もないのだ。
最初の出合ったコンピュータは HITAC-8210 24KB のコアメモリーの計算機だ。
それから、就職して、IBM370-115,4331,4341,3970
          DEC社のVAX3900,Alpha2100,DS10,DS20
            の間、 PC98 シリーズ
                エプソン互換機シリーズ
                DOS/V シリーズ(Toshiba,sony)
                Windwos シリーズ(3.1,95,98,2000,NT,XP,VISTA,7)
                Apple シリーズ
                MACシリーズ
                忘れはならない、IBM5550シリーズ、Panafacomシリーズ、PS/55シリーズ
Unix 系サーバーもどんどん登場してきましたね。 幸い、図書館システムはそんなに頻繁にコロコロ変わることはなかったが、入札という制度のなかで、めまぐるしく変化している 図書館もある。その度にデータの移行、システム調整に追われ、システムがちゃんと動く間もなく、次のシステムへ変化していく例も すくなくない。
本当に,たくさんのコンピュータが、この25年足らずの間に存在したコンピュータなのだ。
コンピュータのタイプだけでも、100種に達するかもしれない。
これは、冗談ではない。
これから、数十年の中で、新しいコンピュータがどんどん生まれてくるのである。
そして、誕生するというのは、それだけ、出来ないことがたくさんあって、発展の余地があるということの証なのだ。
あなたは、この先、どのくらいのコンピュータと付き合うのでしょうか。

そこで、もうひとつ、あなたが使う携帯電話に番号をふるといいかもしれません。
携帯電話の寿命は、1年もないのですから、一生涯のうち、何台の携帯電話を乗り換えなければならないのか、数えてみるのも楽しいかも しれません。そして、 もう、新しい機種の乗り換えるが面倒になったとき、要注意かも。それは、30台目あたりかもしれませんね。

さて、ここからは、本論。
そんなコンピュータシステムに、現在社会の業務を依存していること事態が、社会の脆弱性を伺い知ることができますね。
その脆弱な上に図書館システムは成り立っているのです。
出来ないことがたくさんあっても不思議はありません。
特に日本では、コンピュータをリースで利用する形式が、ますます、コンピュータを消耗品として、使い捨てていく風土をつくりあげてい るかもしれません。
まるで、人事異動のように、コンピュータシステムの移動がめまぐるしく行われ、システムや業務の継続性は、ますます失われているので す。

現在社会に生きる難しさですね。