黒 澤公人の 面白図書館学 ローマ字を確定する

「一次情報ダイレクトアクセス」時代、「検索即閲覧」時代のドキュメンテーションシステムのあり方を考える。

シリーズ 黒澤公人の面白図書館学 ローマ字

面白図書館学 ローマ字を確定する。


そもそも、日本語におけるローマ字とはいったいなんなのかという問題がある。
そもそも、日本語におけるひらがなとは、なんなのかという問題もやはりある。
そもそも、日本語における片かなとは、なんなのかという問題がある。
そもそも、日本語における漢字とはなんなのかという問題がある。


ここで、日本語の中核をなすものを、決めましょう。さもないと、ベースにもどるところがなくなってしまいますね。

日本語として、使われている言語の中核はなんなのでしょうか。
漢字でしょうか。
ひらがなでしょうか。
片かなでしょうか。
それとも、ローマ字でしょうか。
それとも、”音”なのでしょうか。(文字も持たない言語もたくさんあります)


目録規則に登場するカタカナには、ちょっと、変わった特性があります。
一つの役割が与えられています。

ひらがなや片かなを考える場合、50音と呼ばれるもの以外にも、文字がありますね。
現在の使われ方では、ひらがなと片かなでは、同一とは、よべる存在ではありません。



漢字 とひらがな も、同一ではありません。
日本 は、にほん、なのか、にっぽん なのか、わかりません。

漢字 ひらがな、片かな といったものは、可逆変換もできないし、同一的な次元にもありません。
なにか、確定できない、ふわふわした 世界に存在しているような感じです。

トランポリンの上にたっているような、そんな感じで、一つのことに確定しようと足を踏ん張ると、ズズーと
いってしまいそうな感じがしますね。


さて、この状態で、ローマ字を論じるのは、なんとも言いがたいですね。
ヘボン式、訓令式にはじまって、ワープロ、パソコンの入力方式がごちゃまぜになって、なんとか、表現するんだとあがいているようにも みえます。
そして、だれも、確定する気がない。
文部科学省が、訓令式にこだわるには、意味があると思いますが、海外からみれば、だたの混乱です。
これは、国家的セキュリティーともいえますね.江戸時代、どこかの藩では、その藩のなまりを奨励したということですが、他国からの侵 入者を簡単に見つけ出 す、セキュリティー機能が与えられていたということです。
それに、近いものがあるような気がします。
なぜなら、人名、地名といった、一番目に付きやすいものを、ヘボン式で表現しているからです。
さて、どちらが、正しいのでしょうか。両方、正しいのです.

さて、ここでも問題があります。 訓令式とヘボン式とは、相互可逆可能なのでしょうか。
実は、この問題も非常に難しいのです。はっきり、いえば、日本語を、ローマ字表記できないともいえるくらい、難しいのです。


日本語自身、外国語対応できないという、致命的欠陥があるのを、お気づきだろうか。

アメリカ同時テロ首謀者の名前が、日本4大新聞で悉く違い表記をしているのにお気づきだろうか。
まるで、日本の総理大臣をコイズミ、オイズミ、ホイズミ、ソイズミ とでもいって平気でいるようなものである。
実は、結構平気だとおもうが。

朝日新聞は、ラディン
読売新聞は、ビンラーディン
日経新聞は、ラーディン
毎日新聞は、ビンラディン

このような日本語の特性を考えると、日本語は、外国語に適応できない言語である。


さて、世界の図書館システムで、日本語文献を検索するとき、世界の人たちはどうするのだろうか。
きっと、日本人がどう考えるのか関係なく、世界標準を決めているにちがいない。


海外の図書館システム 日本のシステムより、日本語が検索しやすかったりしたら、どうなるだろう。

たとえば ここ