黒 澤公人の 面白図書館学 目録規則のカタカナ

「一次情報ダイレクトアクセス」時代、「検索即閲覧」時代のドキュメンテーションシステムのあり方を考える。

シリーズ 黒澤公人の面白図書館学  目録規則のカタカナ

面白図書館学  目録規則のカタカナ (書名のヨミと人名のヨミ)


これは、規則です。
いろいろ検討した結果、一番、混乱が少なくなるようにした規則です。

だから、50音表の片かなのことを言っているのではありません。
このような規則を設けなければならない、日本語の難しさがあります。


日本語特有の問題として、ヨミ という問題がある。

目録規則 標目付則 1 片かな表記法


なんでも、ヨミが必要となります。
”ひらがな”にもよみが付きますが、”ひらがな” と ”片かな”表記は違います。

こんにち -> コンニチ  です。
未来の遺産 -> ミライ ノ イサン です。

かなかい -> カナカイ となります。
む    -> チム   となります。


目録規則では、使えない [片かな] が あります。

ヅ、ヂ、ヲ などがありますが、ヨミとして使えるかどうかは、規則で決まってきます。


書名の読み、人名の読み で、  ヅ、ヂ、ヲ を使った書名があると、これらは、使えないので、ズ、ジ、オ などというヨミが付けら れることになります。

ここでは、日本語の発音記号 といった意味合いで、しょうか。

どのようにカードを並べるか という問題なのでしょうか。

(注意)

 もちろん、書名や人名で、ヅ、ヂ、ヲ を使っていたら、そのまま表記します。問題は、そのヨミは、ズ、ジ、オ になります。

この規則が、書店の図書検索に重大な問題を引き起こしていることは、意外に知られていないかもしれません。
書店の図書検索システムは、タッチパネル式が多いので、カタカナ50音入力が採用されています。
すると、書名や人名をカタカナ検索するのですが、カタカナ検索には、目録規則による検索方式が適応されます。
なんとも、本が探せないというとんでもない事態を引き起こすのですが、それでも、書店は全く変更する気がありません。
非常に簡単に対応できるのですが。

黒澤は、そこで、 オトマトメ検索方式を提案しています。(オノマトペではありませんので注意)

(本が売れない!!。あたりまえだ。検索できないんだから。利用者ファースト 目録規則セカンドでしょ。)