黒 澤公人の コーヒーブレイク ローマ字を巡る諸問題

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黒澤公人のコーヒーブレイク ローマ字をめぐる諸問題について


日本語文法において、ローマ字は、存在しないのではないか?。
便宜上、仮に制定されているにすぎない。
ローマ字が、制定できない大きな理由は、日本人に必要というより、日本人以外の人に必要であるはずなのに、日本人が、ローマ 字に固執しすぎるからである。
今後、海外で日本語のローマ字読みをどうするのかによって、必然的にローマ字表記が確定されてくるにちがいない。
日本国内で表記を確定することはできないに違いない.
なぜなら、それは、日本語じゃないから。

ローマ字、この奇妙な表現は、日本語の上に、奇妙な影響を与えつづけている。
いったい、日本語なのかという問題も含めて、いったい、ローマ字とはなんなのかという問いも必要な問いかけなのかもしれない。

ワープロの入力方法にもローマ字が、採用されているが、訓令でも、ヘボン式でもない、ような方式に変化してしまっている。

また、訓令式、ヘボン式、カナ が、相互互換というと、そうでもないのも問題だ。

海外から日本語を検索する場合、ローマ字で検索することになるとおもうのだが、ローマ字が、これほど、不安定な言語であることにつ いて、なにも決め ずにいてよいのであろうか。

結局、海外で採用された、ローマ字が、日本標準になるに違いない。
しかし、ローマ字は、よみを表しているので、この読み自体が不安定な現実に、どのように対応すべきか。
たとえば、フィリッピンなどのローマ字は、fuirippin などのローマ字にすると、英語表記と非常にずれてしまうなどという問題も多々ある。
何よりも、日本の国名をどのような読みにするかも定かでないのも、珍しい現象である。
日本は、nihon なのか、nippon なのか 大問題が残っているのでした。